スタッフブログ、水曜日担当の眉毛おじさんです。
「インターンシップは宝くじ?」の後編です。
前編では、知名度の高い企業のインターンシップは、受からないほうが当たり前だということをお話ししました。
今回は、それならばどうしたらよいかをお話しする前に、企業はなぜ大学3年生(大学院修士1年生)に向けてインターンシップをするのかを考えてみましょう。
基本的に企業は、「企業の利益につながらないこと」はしません。
なぜならば、利益につながらないことをしてしまうと、株主などのステークホルダーから非難されるからです。
株主は企業の成長を期待して投資しています。それに反することはできないのです。
その上で、学生インターンシップが企業の利益にどう結びつくのでしょうか?
他にもたくさん理由はありますが、主な理由を二つ挙げると、
1.今後の本選考のための母集団形成(応募者のデータ取得)
2.優秀人材への早期接触
です。
現在、公表されている新卒採用日程は、
2024年3月1日 採用広報解禁
2024年6月1日 採用選考解禁
2024年10月1日 内定解禁
です。
皆さんもご存じのとおり、この日程通りに動く企業はごく少数。
ほとんどの企業が解禁日前に動き出します。
しかし、新卒採用情報サイトで会社説明会や入社選考について広報できるのは来年3月1日以降です。それ以前に早期選考をしたい会社は、
「インターンシップへ応募してきた学生へアプローチ」
することが最善策となります。
大勢の学生の情報を取るために、インターンシップ開催情報を掲載し、皆さんのデータを集める。「母集団形成」。これが大きな理由の一つです。
インターンシップ、特に複数日のインターンシップは、企業にとっても労力がかかります。担当する社員、会場、食事、宿泊手配など、企業の出費もかなりのものです。ですから、多くても数十人しかインターンシップへ参加できません。費用対効果が見込まれないからです。
ということは、もしかしたら採用人数よりも少ない人数しかインターンシップに参加できないのかもしれないのです。
ですから、「宝くじ」と言いました。
ですから、インターンシップに落ちても落ち込まず、個人の情報を会社に渡したと思っていただきたい。
情報が会社に渡れば、その後、秋冬インターンシップや社員座談会、早期会社説明会など、メールやマイページを通じて情報が送られてきます。
ということは、多くの会社から情報が欲しいとなれば、多くの会社のインターンシップに申し込むことが大切です。
受かっていないインターンシップのスケジュールを重ならないように並べて、全部落ちたという学生もいます。ですから、重なってもいいから申し込むこと。
運よく重なった場合は、企業に交渉すればいいのですから。
そして、先着順の1DAY仕事体験に申し込むことも忘れずに。
どちらもが癖の個人情報が会社にわたるのは間違いないのです。
複数日のインターンシップに参加しても、必ずしも会社の全貌が見えるわけではありません。そりゃそうですね。数日しかいない学生に、会社の秘密を見せるわけにはいかないですから。
もし、インターンシップに参加できたら、
「私ならばこの会社でどうやって働いているか」
を想像すること。
会社に所属するとは、利益を出す当事者になるということです。
当事者意識を養うことは、1DAYでもできます。
落ちても落ちてもめげず、インターンシップ応募し続けてください。
それが後々必ず役に立ちます。
より良い就職活動ができることを願っています。