スタッフブログ、水曜日担当の眉毛おじさんです。
以前在籍していた会社の朝礼での出来事です。
その時の発表者は新入社員のY君。
学生時代の専攻は【古生物学】。化石発掘をこよなく愛する、朴訥な人柄の好青年です。
Y君はこれが始めてのスピーチ。流暢には話せませんでしたが、ジーンと心に残りました。
抄録です。
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入社して4ヶ月が経ちました。
先日、大学の同級生と飲む機会があり、情報交換をしました。
考古学専攻ということもあり、様々な道に進んだ仲間がいます。
まだ大学に在学中の仲間。
大学院に進学した仲間。
大学院を諦めて就職した仲間。
公務員になった仲間。など。
彼らが口を開いて、出てくる言葉は
大学院に進学して、【大学院になんか行かなければよかった】
就職して、【やっぱり大学院に行けばよかった】
地方公務員になって、【こんなにギャップがあるとは思わなかった】
大学にいる仲間は、【こんなことならもっと勉強しておけばよかった】
などなど、【理想と現実の差】に悩んでいる仲間の多いことに少し驚きました。
もちろん、不平不満がある仲間ばかりではありません。
目を輝かせて今の仕事を楽しそうに語る仲間。
笑顔をたたえながら仲間の話を真剣に聴いている仲間もたくさんいました。
仲間と別れた後、不満に思う仲間と楽しんでいる仲間の違いは何かと考えました。
私は小学校から大学まで、15年間剣道をしていました。
剣道では、【一瞬の迷い】が勝負を左右します。
「面」を打つと決めたら、「胴」や「小手」などの他の【選択肢を捨てなければ】負けます。
不平不満のある仲間は、【選択肢を捨てきれない】のではないかと、はっと気づきました。
私も大学院に行くか、就職するかでものすごく悩みました。
悩みながら就職活動を続け、縁あって当社から内定が出ました。
内定を受諾する際、他の選択肢を捨てました。
今は本当にそれでよかったと思っています。
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私が採用担当をしていて心から良かったと思う瞬間でした。
【捨てる勇気】を持つこと。
迷いを断ち切ること。
迷いを断ち切った後に新しい世界が開くこと。
ぜひ実行してほしいと願っています。