スタッフブログ、木曜日担当の眉毛おじさんです。
学生からよく出る質問に、「インターンシップに行くと仕事や会社が見えてきますか?」があります。
答えとしては、「見えません」ですが、この答えでは皆さん納得しないと思います。しかし実際、企業が企画している現在のインターンシップでは見えないと思います。
なぜならば、企業はインターンシップを
【学生の個人情報を取る手段】
【採用選考に直結させるための手段】
【学生と早期接触できる手段】
と考えているからです。
インターンシップには、1か月から半年、一年という【長期インターンシップ】、1週間から1か月という【中期インターンシップ】、2日から5日という【短期インターンシップ】、1日の【ワンデーインターンシップ(ワンデー職業体験)】に分類し、それぞれについて意見を述べたいと思います。
【長期インターンシップ】
実際の社員と同じ仕事をするインターンシップです。
しかし、歴史の古い大企業、知名度の高い企業では、まず企画されません。
なぜならば、情報漏洩、コンプライアンス(法令順守)リスクに非常に敏感になっているからです。
インターンシップにおける法律的問題、つまり、雇用関係のあいまいさが問題だからです。
長期インターンシップを開催する会社は、ほとんどが【ベンチャー】と分類される企業です。
ベンチャー企業の場合、社長のかばん持ちをする会社や、社員と同じく営業ノルマがある会社など、様々な長期インターンシップがあります。
長期になればなるほど、【会社の雰囲気】や【人間関係】、【仕事のやりがい】が見えてくるでしょう。
しかし、学業との両立を図らなければならない学生という身分では、やはり【責任と権限】という重要なファクターについては皆無だと思っていただきたい。
また、気をつけなければいけない点は、インターンシップを【無給のアルバイト】とみなして、会社の経費を浮かすことが主眼となっている会社もあることです。
軽い気持ちで長期インターンシップを行うと、大変な思いをすることもありますのでご注意ください。
【中期・短期インターンシップ】
知名度の高い企業や大手企業がこぞって実施しているのが、この【中期・短期インターンシップ】です。
ほとんどのインターンシップの場合、【就業体験】とは名ばかりで、会議室に一同に集められ、採用担当者が中心となって【ビジネスゲーム】をしたり、【新事業を考えるグループワーク】をしたり、【職場見学】をしたり、【ビジネスゲームを通じた会社説明】をしたりします。
そして、大手や知名度の高い企業については、【インターンシップ選考】があるのも特徴です。
インターンシップ選考は、新卒採用選考よりも【倍率】が高くなるのが普通です。
なぜならば、インターンシップ期間では、その会社の社員が【張り付き】になるからです。
【会場費】や【担当者の人件費】を考えると、期間がそれなりにある関係で、インターンシップの回数や人数を制限せざるを得ないからです。
インターンシップにエントリーさせて、【個人情報をもった母集団】を形成し、一部優秀な学生に対してインターンシップを実施し、【早期に会社を意識させる】ことが、中期インターンシップにおける企業側の目的です。
ですから、【受身のまま】では会社や仕事がわかることはないでしょう。
では、どうすればいいのでしょうか?
中期・短期インターシップに参加したならば、【観察】と【仲間作り】、【社員との世間話】をするという、【能動的】な行動を起こして欲しいと思います。
【観察】とは、人事の社員のみならず、その上司や協力している社員との【人間関係】を観察すること。なにげない社員同士の会話で関係性が垣間見えます。
【仲間作り】とは、中期インターンシップに参加している学生と仲良くなること。同じ会社を志望しているので、志望業種が似通っていたり、志向が似通っていたりすることが多いのです。
仲間同士の就職活動状況をシェアすることで、情報がたくさん手に入ります。
【社員との世話話】とは、インターンシップの中で休憩時間や終了後の時間を利用して、社員と【なにげない会話】をすることです。自ら胸襟を開くと相手も開いてくれることが多い。
そこで会社の生活やちょっとした愚痴、人間性が垣間見ることができます。
【ワンデーインターンシップ(ワンデー職業体験)】
就活の思い出作りにするには短すぎ、就業体験というには浅すぎるのがこのワンデーインターンシップ。
学生さんからは、【行っても意味がない】と揶揄されることも多い。
はっきり言ってワンデーインターンシップはインターンシップではありません。
就業体験なんで全くできないですから。
私は、ワンデーインターンシップを【会社説明会】だと思って参加すると、意味があると思っています。
就職活動では、業界を問わず【たくさんの会社の雰囲気を感じる】ことが大切だと思っています。
同業界の中でも会社の雰囲気は全く違いますし、メーカーとサービス業でも全く違います。
なぜならば、企業は【他社と差別化することで生き残る】ことに躍起になっているからです。
興味のある業界のみならず、興味のない業界でも【会社】という単位で【雰囲気】を感じることによって、【自分に合った会社】を見つけられる可能性が高くなります。
その観点で考えれば、ワンデーインターンシップは非常に都合の良いものです。
1ヶ月もあれば20社は見ることが出来ますから。
3月の採用広報解禁を待って動いたとすると、説明会がオープン直後に満席になってしまっていたり、目当ての企業の説明会が重なってどちらか一方に絞らざるを得なかったりします。
企業によっては会社説明会参加が選考参加の必須条件ではないところもあります。
ワンデーインターンシップで会社説明を受けていたならば、必須条件でなければ3月以降に説明会参加せずに選考を受けることも可能ですね。
時間を有効に使うためにも、ワンデーインターンシップ参加、検討してください。
よりよい就職活動が出来ること、願っております。