スタッフブログ、木曜日担当の眉毛おじさんです。
面接の質問。本当に様々な質問をされていることと思います。
トレンドに左右されないオーソドックスな質問は、
【その会社の志望動機】
【学生時代がんばってきたこと】
でしょうか。
その他の質問には、時代によるトレンドがかなりある気がします。
一昔前ですと、
【アルバイトの経験とそのアルバイトを選んだ理由】
でした。
ここ数年ですと、
【今までの人生の中で挫折した体験とその克服】
です。
ここ10年くらいで多くなった質問に、
【当社に入社したらどのような仕事をしたいか】
【当社でなにをやり遂げたいか】
【10年後、あなたは何をしているか】
です。
なぜ多くなったか。これは統計を取っていないので主観に近いのですが、
【キャリア意識】
【キャリア教育】
の企業側の高まりがあるのではないかと私は思います。
キャリアダイヤグラムとか、キャリアゴールといいます。
【過去】をたな卸し、【未来】の目標を見据えることで、【現在から】やることを考えること。
これをすることにより、課題が明確になり、生き生きとした人生を送れる・・・かもしれないというのが【キャリア教育】であり、それを意識することが【キャリア意識】です。
この教育を企業で始めたところ、
【これは採用面接でも使えるのではないか?】
ということで、広まって行ったのではないかと、推測しています。
面接官は学生の話を聞きながら、【働いている像】を想像しているので、
【会社にいる将来を描いている学生さんの像】が
【学生の話している自画像と一致】すると、
【選考を通過させる理由】ができやすいからです。
しかし、この質問には【副作用】があります。
学生は、【「すぐに」したいことができる】と思ってしまうという【副作用】です。
入社したが、【したいことができる部署に配属されなかった】から【辞める】社員が多くなってしまったのです。
総合職採用の場合、いくつかの部署を経て、特性に合った部署に長く配属されることが多いと思います。
どんなに、その業務に合っていると思ったとしても、その部署に配属されてそのまま長く続けることの方が少ないのです。
もし、そういう人材に育ててしまったら、その業務が会社の経営に寄与しなくなったら、他の部署に移すことをしにくくなるからです。
ですから、いくつかの部署で経験を積んでもらい、経営環境が変化してもやめさせないような人材に育てていくのです。
その反省から、今の質問のトレンドは、
【今までの人生の中で「しなければならないこと」をやり遂げたことは何ですか?】
というものに変わりつつあります。
つまり、【自分の意に反した指示命令でも、それを完遂した経験】があると、企業の中でいろいろな部署を経験させても大丈夫なのではないかと思うからです。
これからも面接質問のトレンドは変わるでしょう。
質問された内容に一喜一憂をしたり、答えを丸暗記することなく、自分の過去の経験を「とつとつと」でいいので語れるようにすることが大切です。
よりよい就職活動ができること、願っております。