スタッフブログ、水曜日担当の眉毛おじさんです。
さて、今回は私への学生からの質問にお答えします。
Q:
眉毛おじさんの夢や目標って、何ですか?
A:
おっと、私個人への質問ですね。
質問者の意図はどういうものでしょうか?
就活で面接官から
【当社に入社したら何をしたいか?】
【10年後の目標は?】
【将来の夢は何ですか?】
などの質問が出るからでしょうか。
【夢や目標を持たなければいけない】
そんな感じを受けます。
私は現在56歳。
大学在学時の夢は【政治家になること】。
大学4年は、ほぼ1年間、今で言う【インターンシップ】として、ある政治家の事務所に入り浸っていました。
そのまま【秘書】として政治家の事務所に大学卒業と同時に入所。
俗に言う【地回り】、つまり、選挙区の有権者、支持者の自宅を定期的に巡回し、家に上がりこみ、政治への要望や世間話をすることにより、その政治家への【支持を拡大】する仕事をしていました。
地回りの仕事は土日が忙しく、地元の神社のお祭りや盆踊り、町内会の集会や有志の集まりに顔を出し、お祝いやお酒を持っていく日々が続きました(現在は公職選挙法で政治家の寄付行為は禁止されています)。
辞めた後に数えましたが、休日は年間で7日。
朝8時から、遅いときは夜中の12時まで働きました。
就職して1年、その年の6月に選挙を控え、めまぐるしい日々が続いていました。
夜遅く帰宅し、風呂に入り、風呂上りに鏡で見た自分の表情に愕然としました。
自分が一番嫌悪している表情をしていたのです。
【卑しい顔】
でした。
有権者を一人一人の【人】として見ず、【票】としか見なくなっていた。
それが表情に出ているのだと気づきました。
選挙があり、私が秘書をしていた議員は当選しました。
祝勝会の後、私は議員に辞表を出し、翌日から行かなくなりました。
【夢】であった【政治家になりたい】という思いは潰えました。
今思い返してわかることは、私は【政治家になりたい】という思いだけで、【社会を変えたい】という思いや【日本を動かしたい】という熱意がなかったということです。
【夢】と【目標】をない交ぜにしていたんですね。
インターンシップから入ったので、入所面接はなかったのですが、もし面接があり
【なぜ政治家の秘書になろうと思ったのか】
という質問をされたとしたら、
【秘書で勉強をして政治家になり、地域社会に貢献したい】
というような【きれいな言葉】を並べていたでしょう。
この質問の本当の答えは、
【選挙が好きだから】。
いわゆる【あこがれ就活】、つまり、【身近な商品や知っている企業や企業ランキングの高さへのあこがれで就活する学生】ですが、それとなんら変わらない理由だったんです。
【鉄道が好きだから電鉄会社に入りたい】
【本を読むのが好きだから出版社に入りたい】
企業からすれば、そういう学生さんには、
【お客様でいてください】
と言いたい。
私の場合は、【選挙が好きならば有権者でいてください】だったのですね。
縁あって、前職の会社に就職しました。
今で言う第二新卒です。
配属された部署は【社長室】。
てっきり【営業】だと思っていたので、何を所掌している部署なのか、全くわかりませんでした。
配属されて仕事をして、やっと業務がわかりました。
【秘書】【人事】【教育】【経営企画】でした。
2年目から新卒採用を任され、紆余曲折はありながら29年在籍しました。
今でも人事業務は【天職】だと思っています。
【プランドハプンスタンス理論】
という、キャリア形成の理論があります。
【計画された偶然】と言うようです。
アメリカはスタンフォード大学のクランボルツ教授が、数百人の成功したビジネスマンを調査したところ、もともと目指していた目標や夢ではなく、偶然の積み重ねで成功してきたことと回答した人が8割を占めていたそうです。
私は成功者かどうか解りませんが、偶然人事を任され、興味を持ち、勉強し、知識を深めて言ったのは間違いありません。
【人間到る処青山あり】(じんかんいたるところせいざんあり)
ということわざもあります。
夢や目標を持つことはとても大切ですが、偶然の中にあるものにも眼を向けると、面白い人生が待っている、私はそんな感じがしています。
さて、現在の夢や目標ですが、
【非公開】
とさせていただきます。
知りたい方は、ぜひオンラインキャリぷらに来てください!
よりよい就職活動が出来ること、願っております。