スタッフブログ木曜日担当の眉毛おじさんこと竹村です。
前回の続き。
入社以来新卒採用に携わり、採用に携わった人数が全社員の半数を超えたころ、やっと採用業務に携わる部下がつきました。
当時は建設冬の時代。「リストラ」という言葉が人員削減を和らげる言葉として一般化した時期です。
ご多分にもれず当社にもリストラが。
人員削減はなかったものの、部署のリストラが行われ、社長室は廃止され、総務部に吸収合併されることになりました。
役職が付き、総務部広報課と秘書課の主任を兼務することになりました。業務としては「人事課」でしたが、部署リストラでしたので、新しい部署は作りにくかったのだと思います。実態は社長室でやっていた業務を引き継いでいましたので、何も変わりはなかったのですが。
部下が付き、新卒採用の会社説明会運営やこまごまとした業務は任せられるようになりました。
部下と二人三脚で採用業務に取り組んでしばらくたった頃、部下が、「竹村さん。お話があるんですが、できれば二人だけで話したいです」と言いました。
誰もいない会議室に入り、しばらく沈黙が続いたのち、部下が口を開きました。
「竹村さん。竹村さんが採用した社員は、もう社員の半分になっているんですよ。それなのに採用ばかりに目が向いて、入社した後のフォローを全くしないのはなぜなんですか!」
返す言葉もありませんでした。金づちで頭を殴られた、そんな感覚が私を襲いました。
どこか頭の片隅で、「入社した後はその部署の責任」と思っていました。
時代がバブル前だったらそれでよかったでしょう。日本経済も会社の明日も予想がつかない時代。社員が不安を抱えていることに気が付かない自分を恥じました。
次回に続く。