そばに行き、手で触り、しばらくそこにいることでわかることがある。
朝から庭の整備をしました。
白い玉砂利がぱらぱらと土に埋まっているのが気になっていたので、休日を利用してそれらを拾い集めることに。買えば20kg袋単位で高いものでも3,000〜4,000円、安いものだと500円で売ってるらしいんで惜しくはなかったんですが。あるべきものがあるべきところにない、というのは個人的にはスッキリしないほうなんで。玉砂利は玉砂利でちゃんと集めてこそ、踏んだらじゃらじゃら音がして、防犯にもなるものですから。
まあ見た目もわるいんできれいにしたくて、一粒一粒手で拾って、土にめり込んでるものは小さな木の枝でひとつずつほじくり返して。水を張ったバケツにほうりこんで集めてました。かがみこんで腰も首も曲げてひたすら地面を見つめて、お百姓さんみたいな態勢で。それはもう地道な作業でした。
そうしたら奇跡が起きました。それも次から次へと。
今日はその軌跡についてみなさんにお伝えします。
これは冒頭に書いたように、そばに行き、手で触り、しばらくそこにいることで起きた奇跡です。
これからそれらについて、順を追って、ひとつずつ書いていきます。
=目次=
お百姓さんと食べものへの感謝の気持ちが…!
まずソフトなところからはじめますが、上にすでに書いた通りズバリそのままです。とにかくしんどいです。体力的にしんどいわけじゃなくて、「態勢」的にしんどいです。痛い、苦しい?キツいというのがしっくりくるでしょうか。なんだよそんなことかよ当たり前じゃないかと思ったそこのあなた、やってみてください。想像以上にキツいです。
私は最近郊外に引っ越したこともあり、日頃、犬(愛犬コタロウ)の散歩途中に畑仕事をする農家の方々とよくお話させていただきます。しかし、朝早い時間でないとお会いできないことが多く、なぜ一日中仕事をしないんだろう?などと不思議に思うこともありました。しかし、今回2時間この作業をしてみてこれは無理だと思いました。うまく作業を分けて、見えないところで別のことをしていらっしゃるんだなと納得した次第です。
毎日毎日、来る日も来る日もああした地道な作業を続けてくださった末においしい野菜ができて、そのおかげで私はそれを食べることができる。実際にそのキツさを体感したからこそ、これまでより実感をともなって感謝の気持ちが溢れてきました。
全国(全世界というべきか)の農家のみなさん、本当にありがとうございます。
雑草にも小さな花が咲いていることに気が付いた
私は雑草もワリと好きで、野草や野花にも日頃からよく目が行くほうです。この記事の最初の写真の野花(ナガミヒナゲシという外来種のようです)などはかなり好きで、それもあって雑草にも水やりをしています。
ナガミヒナゲシくらいの大きさになると見えますが、その前の2つなんかは見えないですよ。1つ目の雑草は地表から5mmくらいですもん。2つ目で3cmくらいでしょうか。それでも花の大きさ自体は1~2mmくらいです。かがみこんで地面に顔を近づけて初めて見える花だといえるでしょう。
この作業をしたおかげでそんな小さくても一生懸命咲いている花たちに出会えたこと、これはうれしい奇跡でした。
私たちはたくさんの虫たちに囲まれて暮らしてる
これは嫌いな人も多いので写真は載せません。笑
同じ理由で説明もさらっとすませます。
大きいのから極小のやつまでいろんな種類のアリがいます。
あとはミミズね。それと、なんだかわけのわからん小さい虫がいっぱい。w
わかります?あの赤いやつ、あれなんていうんでしょうねぇ?点にしか見えないほど小さいやつです。わかりますか?もういいですか?やめときましょう。笑
飛んでるのもいますね。いろいろと。その飛んでいた子なのか地面から這い上がってきた子なのか、いったいいつの間にやられたのか、もはや知る由もありませんが、首筋の右後ろがかゆいやら痛いやら何かに刺された(もしくは噛まれた?)ようです。2時間もやってりゃ何かに刺される(噛まれる)んですね。勉強になりました。w
それから、もうひとつ大きな発見があったんですが、それについては次の章で。
期せずして先々のリスクを取り除くことができた
これは大きかったです。まさに奇跡というにふさわしいギフト。予想外の発見がありました。それも2つも。
まず1つ目の発見がこれです。
これも立っていては絶対にわかりません。座ってかがんで地面をガン見し続けてたからこその発見です。最初はアリの巣かな、くらいに思っていました。でもちょっと大きいなと。大きいとは言っても直径にして2mmほどなんですが。そんなことを考えながら近くの玉砂利をほじくって拾い集めていると、しばらくしてそいつは現れました。ブーン、ブーンと穴付近を飛んでいたその次の瞬間、なんと穴の中にすすーっと入っていったではありませんか。写真は撮れませんでした。悔
ハチでした。ネットで調べてみると、どうやらクロスズメバチという名のハチのようです。「土や地面に巣穴を作り、低い場所を飛行しているハチはクロスズメバチである可能性が高い」ふむふむ、「体長は1.8cmほどで体は黒っぽい色をしてる」ふむふむ、「6月ごろから巣作りを始め…」はい、確定。あんたクロスズメバチだわ、うん。それから、なになに?「12月ごろまで活動を続ける…」あかーん。それは困る。駆除だな駆除、駆除決定!となりました。
これは今のうちに見つけておけて本当に良かったと思います。植物を植えたりなんかしたらもー見えなくなるじゃないですか。きっと探せなくなっていたと思うんですよね。よかった。
そして、次に発見したもうひとつの危険がこちら。
遺跡からの出土品じゃありませんよ。笑
それどころかゴミです。ゴミ。
どれも地面に落ちてたり、地表近くに埋まってたりしたものです。ガラスの破片とか釘とかは特に危ないですよね。破片があるということは、おそらくまだまだあるのだろうという嫌な予想もできてしまいます。
危ないところでした。拾えるだけ拾いはするものの限界もありそうなので、何か対策をしておく必要がありそうです。いずれにしても、事前に分かっておけてよかったです。
実はこの家には母が同居することが決まっていまして、あと数週間で引っ越してくることになっています。彼女は大の庭いじり好き。40年ぶりに庭のある家で暮らし、庭いじりをして余生を過ごしたいと張り切っちゃってます。もしも、今日時間をかけて玉砂利を拾わなかったら?母がハチに刺されたり、ガラスの破片で手を切ったりしたかもしれません。本当に危なかったです。
最後に。
そばに行き、手で触り、しばらくそこにいることでわかることがある。
今回ふとしたことから、改めてそんなことを実感することができました。
今朝、玉砂利拾いをして本当によかった。
些事を疎かにせず凡事徹底することの価値を再認識した出来事でした。
さらに、日常生活だけでなく、同じことは仕事なんかにも言えるよなとも。
改めて、そんな視点で連休明けからの仕事に臨めそうです。
参考になる、そう思ったみなさんは是非何かお試しになってくださいね。
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