スタッフブログ、木曜日担当の眉毛おじさんです。
この頃、学生と話す中で感じたことがありました。
学生の自己分析トレンドが【軸探し】になっているようです。
【自分の軸を決め、集中的に軸にあう会社にアタックする】ことが良いと就活マニュアルにあるのかもしれません。
手当たりしだいにエントリーして、とりあえず知っている企業を受けてみて【全滅】。それで心が折れて落ち込んでしまう先輩を見ていたからでしょうか。
就職サイトから、どの会社でもエントリーできてしまう現在のシステムの矛盾を、学生は敏感に感じているように思います。
もう一つの理由として、採用面接で、「あなたの企業選びの【軸】は何ですか?」と聞かれることが多くなっていることもあるようです。
【軸】という言葉が独り歩きしています。
皆さんは【軸】というと、どのようなイメージをお持ちになるでしょうか?
「大地に刺さったまっすぐの一本の棒のようなもの」
というイメージを思い浮かべてしまいませんか?
皆さんが【軸】にこのようなイメージを持っているとすると、それは【危険】です。
【軸】をもって就職活動をすること自体は悪いことだと思いません。
企業を見る視点が定まりますから。
何が【危険】かというと、【一本の軸】というイメージに、【広がり】と【大きさ】が感じられないからです。
一本の軸を上から見ると、【点】となり、【ゼロ次元】、横から見ると、【線】になり、【一次元】。
二次元でも三次元でもありません。面積という【広がり】も、体積という【大きさ】もありません。
このような状況になると、
「私は過去の志向から広告業界しか向いていない」とか、
「私は新しいことを考えるのが好きだから開発しかやる気がない」という、
非常に狭い志向に陥ります。
前者の考え方ですと【業界】、後者の考え方ですと【職務】で志望する会社を絞ることになります。
では、どうすればいいのでしょうか?
幅や大きさを持たせるためには、絞った【業界】や【会社】の仕入れ先、販売先の【業界】や【会社】を見てみるといいでしょう。
会社は【製品】にすることで【付加価値】を付けて販売し、それが利益となります。
そのもととなるものを納入している会社や業界を調べることで、興味や関心がそちらに向くかもしれません。
もう一つは、【時間】というファクターを入れることです。
「私は新しいことを考えるのが好きだから【将来】開発をしたい」
と、【将来】という時間軸を入れることによって、選択の幅が広がります。
実際、商品開発などの仕事に就こうと思えば、その会社が販売している商品を知らなければいけませんし、顧客の声も聞かなければいけません。
実際に新入社員で入社をして、開発につける人は、まず、いません。
就職活動で適職選びを窮屈にしないため、ぜひ心がけていただきたいと思います。