少し前、住宅街にある某大学さんとの打ち合わせを終え、駅までの帰り道をたなべあーと歩いていた時のことです。
その住宅街の一角にお寺があり、若い男性が飛び込み営業をしていました。どうも地主さん向けに営業をしているようです。
その営業マンは、最初のうちはインターホン越しにお寺の人と話していたのですが、しばらくしてそのお寺の人が外に出てきてくれました。営業的にはまず第一関門突破ですね。
そして、門の横にある小さな扉からおじいちゃんが顔を出しました。
この左側の小さな扉ようなイメージです↓
その若い営業マンは「お忙しいところありがとうございます!!」と言いながら、おじいちゃんにニコニコと笑いながら話しかけていました。
その様子を見ていたたなべあーがボソっと「あの営業マン惜しいなー」と言ったんです。
私はびっくりしました。なぜなら、たなべあーとは反対の考えで、「爽やかで元気で(イケメンで)営業できそうな人やなー」と思っていました。
ですが、 「俺やったらあのおじいちゃんの頭がぶつからんように扉の上の棧(さん)に手を添えながらしゃべるわ」ということらしく。
確かに、おじいちゃんは小さい扉から半身を出して、営業マンが笑顔で話をしている間ずっと、低い扉の棧(さん)の下で頭をすぼめ、腰をかがめて聴いてました。
たなべあー曰く「営業ができるできないって、そういうことができるかできないかやからな」ということだそうです。
たなべあーは魔術でも使っているんじゃないかと思うくらい営業が得意な人です。絶対に買う気がない人相手でも、60分後には申込書に印鑑を押して、なんなら最後はハイタッチするほど仲良くなって帰る、というシーンを幾度となく横で見てきました。
話がうまいということもありますが、大前提として、こういう当たり前のことが当たり前にできるから、お客さんも信頼してこの人に任せようと思うんだと改めて思いました。
先ほどの扉の桟に手を添えるというのはよくあるシーンではないと思うので、マニュアルとして叩き込むことは難しく、突発的に起きる出来事に対して咄嗟に出てくる行動ですよね。
そういった時に対応できるかできないかというのは、普段から当たり前のことを当たり前にやっているかやっていないかの差だと思います。
普段、社内や家庭等で気が遣えない人が、お客さんの前だけ気が遣えるようになる、なんてことはまずありえません。
日常からもう勝負はついているということです。
私がキャリぷらに転職してきた当時にたなべあーから、細かいことに目がいかない私に対して「まずは洗濯物のバスタオルの角をきっちり合わせて畳むことからはじめなさい」とアドバイスしてもらったことがあります。笑
でもそういうことなんですよね。
このことを改めて肝に銘じて、まず私はキャリぷらに落ちているゴミを見逃さないことから徹底していきたいと思います!
みなさんも日常でできることから変えてみてください。