キャリぷらスタッフブログ「全員正解」

キャリぷらスタッフのお仕事奮闘記。仕事は誰でも必ずできる!意識高くなくていいから仕事ができる社会人を目指します。

起業ではなく修業、起業家ではなく求道者だった

たなべあー@キャリぷら

 

2009年に起業した。
けれど「あれは起業じゃなくて修業」だった。
一昨日来客があり、久しぶりに昔話をしていて、
不意に口を突いて出た自分の言葉が妙に腹落ちした。

一括りに起業というが、個人的にはどうもしっくり来ていなかった。
まず会社を作ることからはじめて、場所を構えてこれまでになかった場をつくり、仕組みをつくって、サービスを生み出し、存在しなかった業態というか新しいビジネスモデルをつくってきた。
今、世の中にある既存のビジネスモデルは一切やらないから、当然売上を追いかけるわけでもなく(そもそも追いかけようもない)、むしろ逆に場所代とか毎月の固定費がはじめっから必要になるモデルなので支出だけはしっかりかさむ。なもんだから当然金融機関からの借り入れや投資家の出資なども受けたいけれど受けられるはずもなく、社員をどんどん雇って増やしていけるはずもなく、ただただひたすらにいつかは金になるだろうがそれを目的にすらせずひたすらつくる、つくる、つくる、維持する、維持する、維持する。つくるに99、維持するために稼いでくるに1、この100を力技の個人技でただただひたすらにやり続けたのが起業からの10年だった。
今思えば、その在り方はまるで求道者のようだった。

当初の約10年間、
あれは起業でも経営でもなく修業だった。

実際、会社を辞めて起業するとき私は決めていた。
儲けないと決めた。
目立たないと決めた。
会社にいたら絶対やれないことをやると決めた。
ないものをつくると決めた。
人生かけてやると決めた。
飲まず食わずで10年やると決めた。
金にならないからビジネスが解決しにいけず、野晒しになってるような社会課題を見つけて取り組むと決めた。

幼少期以来育った環境で身についた価値観と、その後いろんな体験を経て自分に課した十字架のようなものもあって、当時私にとってそう決めて取り組むことがとても自然なことだった。

そうして決めた通りに取り組んで、2019年頃、なんだかすっきりしてきた。満足感というか、もうこういう形での修業は終えてもいいかなと思えた。そして、幸運にもその間に積み上がっていた経験、実績、信頼を手に、山を降りて街に出るかのように、修業をやめてビジネスの世界に戻った。だから言わば起業してまだ3年、ちょうど4年目に入ったころ。ある意味で今、そんな感覚だ。

お陰様で会社は順調。事業はうまくいってる。課題は山積みだが、むしろあってしかるべき成長痛だし、今、やれることは増え、この先もっと増えるだろう。

歳をとり、改めて最近よく考えるようになった。
どこまでいけるだろうか。
どこまでやれるだろうか。
と。
振り返って思い出すだけでも気絶しそうになるような修業の10年を経て、そこから3年が経ち、ようやく名実ともにこれから先が本当に楽しみなフェーズになってきた。

修業の10年で私は、正直疲れたし衰えた。
それはもう激しく疲れたし衰えた。

しかし、これくらい疲れて衰えたくらいのほうが、社内外とのコミュニケーションにおいてはちょうどいいとも感じてる。そのちょうど良くなった私の塩梅を活かして、これからは社内外に信頼して任せられる仲間を増やし、ともに価値を作り広げながら、去り際を模索していきたい。

それにしてもよく死ななかったもんだな俺。笑
生きててよかったよほんと。

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