スタッフブログ、木曜日担当の眉毛おじさんです。
今回は、私が考える【魅力的な学生像】についてお話しします。
ちょっと長くなりますが、お付き合いください。
心理学理論の一つに【交流分析】という理論があります。
【交流分析】理論の中で、自分と他人の見方をあらわすものとして
【OK牧場】
という考え方があります。
4つの見方をマトリックスにします。
1. 【I'm OK. You're OK.】・・【私もあなたもいい!最高!!】
2. 【I'm OK. You're not OK.】・・【私はいいが、あなたはダメ!】
3. 【I'm not OK. You're OK.】・・【私はダメだが、あなたはいい】
4. 【I'm not OK. you're not OK.】・・【私もあなたもダメ・・・】
つまり、【I'm OK or not OK.=自己肯定感】と【You're OK or not OK.=他者肯定感】の【高い低い】が【魅力】に関わってくるのではないかと推測します。
【I'm OK. 】、つまり、【自己肯定感が高い】学生は、自信にあふれた「感じ」で面接官に堂々と接します。
【I'm not OK.】、つまり、【自己肯定感が低い】学生は、どこか自信なさげで、相手、つまり面接官の顔色を伺う態度を取りがちです。
この2項目で判断をするわけではないのですが、【I'm OK.】の学生さんは、【よい印象】を与えることが多い。
しかし、私が見るのは、【I'm OK or not OK.】ではありません。
【You're OK or not OK.】です。
特に、【You're not OK.】の構えが強いかどうか、なかなか見えないのですが、なるべく見たいと思っています。
なぜでしょうか。
【You're not OK.】の構えが強い人は、【他人を見下す。または卑下する】傾向が強い。
つまり、【相手を卑下して自分を高める】、【相手を見下す言動、行動をとり、自分を高い位置に置こうとする】傾向が見受けられるかどうかを見たいのです。
会社は、良くも悪くも【競争】があります。
会社に貢献、つまり利益を多くもたらす社員と少ない社員の間では、成果主義を取らない会社であっても、評価に差がつきます。
評価に差がつくと、【給料・賞与・昇格・出世】に差がつくのが【会社】です。
【You're not OK.】の人は、その競争で、自分は成果をそれほどあげなくても、
【相手が成果をあげないようにする行動に出て、自分を高める】
行動に出てしまう傾向があるのです。
この行動は、会社にとっては何の利益もありません。
【You're OK.】の人は、相手を尊重する傾向が強いので、
【自分ももっと努力しなくちゃ!】と踏ん張って成果をあげるか、
【あの人にはかなわない・・・】と諦めてしまうか、
どちらかの傾向を取りやすくなります。
努力して自分を高めていく人は、会社にとってとても貴重です。
【I'm OK. You're OK.】の人は、自分も相手も尊重しますので、努力する方向に行きやすい。
【I'm not OK. you're OK.】の人は、諦める方向に行きやすいのですが、努力してがんばる人も少なくない。
就職活動の期間では、 他の学生が輝いて見えて、一時的に【I'm not OK.】の構えが強くなることもあるからです。
【I'm OK. you're not OK.】の人は、面接では 【you're not OK.】を隠しますので、ここを見極めるのが難しい。
【I'm not OK. you're not OK.】の人は、自分も相手も信じていませんので、面接で【自分の未来】を語ることをしにくく、一緒に働くまでに至らない場合が多い。
いずれにしても、人は上司や同僚や部下や部署や働く場所で変わってくることを勘案しながら学生を見ています。
結論を言います。
どの構えがあろうが、
【人を信じる】
気持ちをもてれば、その学生は魅力的です。
【I'm OK. you're OK.】の人は、自分も相手も信じることが出来るので、面接する我々を受け入れて応対できます。
【猫、猫好きを知る】という言葉がありますが、
【人、人好きを知る】のです。
なんか、まとまりのない話になりましたが、
お祈りされ続けると、人を信じられなくなることがありますので、それでも、
【人を信じる】
気持ちを持っている学生に、私は魅力を感じる。
難しいとは思いますが、人を信じ続けていただきたい。
よりよい就職活動が出来ることを願っています。