キャリぷらスタッフブログ「全員正解」

キャリぷらスタッフのお仕事奮闘記。仕事は誰でも必ずできる!意識高くなくていいから仕事ができる社会人を目指します。

「眉毛おじさん」とは何者なのか?スタッフになるまで Part26 バブル期の採用とは

ごきげんよう

スタッフブログ木曜日担当の眉毛おじさんこと竹村です。

 

前回の続き。

トップから、新卒事務系の「優秀層」採用の指示が下りました。

優秀層…。優秀層って、何なのでしょうか?

当時は平成も始まったばかり。その時のトップがイメージする優秀層とは、ズバリ「偏差値の高い大学に行っている学生」です。

当時は現在のように大学入試は推薦入試は多くなく、AO入試は存在せず、ほぼ一般入試でした。大学進学率も平成2年で25%程度。現在は60%近くになっています。

つまり、

「一般入試+4人に1人しか大学へ行かない+難関大学に入学=優秀な学生」という公式が成り立っていたのです。

有名企業の中には、東大・一橋・旧帝大早慶しか採らないと陰で豪語していた会社もあったとか。

そんな意識を持っている幹部の期待にこたえなければいけないのが部下の務め。

はっきり言って無茶ぶりだなと思いましたが、結果を出さなければいけないのがサラリーマンです。

そこでとった戦略が「友達の友達はみな友達だ作戦」。

それは何だと思うでしょうが、簡単に言うと、とにかく社員の知り合い、知り合いの知り合いと、紹介から紹介をつなげて会社に呼び込むという作戦です。

当社の社員としての適性があるかないかという判断は度外視し、とにかく難関大学の学生を見つけることに注力しました。

上司は、大学の後輩が母校の教授をしていたので、ゼミの授業に押しかけ、学生に会社のアピール。

私は大学時代のサークルに押しかけ、後輩に猛烈アピール。

少しでも建設業界に興味ありそうな学生がいると聞けば、紹介してもらって喫茶店で会社に来るように口説き落とす。

文系採用の歴史がない現状を打破するには、行動するしかないと思っていました。

運よく会社に来たら、それこそ接待攻勢です。

昼食に連れていく、現場に行ってダイナミックさをアピールする、会社に戻って夕食という名の飲み会などなど。

それでさらに興味を持ったら、後は「一本釣り」。

「君しかいない攻撃」を仕掛け、情に訴えました。

当時、日本経済は上り坂。どの会社に入ろうが、坂の上に日が照っていました。

今ほど会社に入るということに抵抗感も不安もなかったと思います。

それは、それこそどの会社に入っても給料は上がるし、そこそこ出世できると思い込んでいたからだと思います。

その努力の甲斐もあり、晴れて難関大学の文系学生2人が内定承諾しました。

そこから、私のおごった考えが始まりました。

次回に続く。