スタッフブログ木曜日担当の眉毛おじさんです。
志望動機編 Part2です。
思いのほか長文になってしまいました。
前回のブログで、それでも志望動機が書けない皆さんに、ちょっとしたコツをお話しすると言いました。
まず、実際通過したエントリーシートの志望動機をお読みください。
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私は大学の講義で〇〇学に興味を持ち、貴社の学内セミナーで〇〇を専門にしている企業だということを知り、貴社に興味を持ちました。その後、インターンシップに参加させていただいた時、貴社の明るい社風を知り、さらに貴社のことを知りたいと思い会社説明会に参加いたしました。
会社説明会で心に残っている言葉が二つあります。それは、「技術を創り続ける」と「現場でこそ技術が生まれる」という言葉です。技術力が高い貴社のこの二つの言葉にとても惹かれました。私も貴社で世界一の技術を現場で創りたいと思いました。私は学生時代と同様に、周りの人たちとのチームワークを大切にし、貴社の明るい社風の元、二つの言葉を心に刻み、仕事をしていきたいと思います。
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いかがですか?
とっても平易な文章ですね。この平易な文章の中に、志望動機のエッセンスが詰まっています。
志望動機のエッセンスについて解説します。
1.【独自】の企業選びの観点がある
いわゆる【企業選びの軸】と呼ばれるものです。私は軸というと細くて長くて変わらないものを想像してしまいますので、あまり使いたくないので、観点という言い方をしています。
この人は、「〇〇学」に興味を持ったので、さらに「〇〇を専門」にしている会社という【企業選び】の観点を持っています。
ここのエッセンスのポイントは、【企業も学生を選ぶ】と同時に、【学生も企業を選んでいる】という、【企業と学生の対等な関係】があることです。
それがなぜいいのでしょうか?
学生側が企業に【媚びて】いないので、素直に企業に必要かどうかで判断できるからです。
また、【IT産業】や【物流業】というような【大分類の業種】や、【総合職】や【地域職】という【大雑把な働き方】、【営業】や【事務】というような【大雑把な職種】が企業選びの観点だと思うかもしれませんが、これはいかがなものかと。
なぜならば、業種を志望したとしても、例えば物流業では国内物流、海外物流、倉庫、港湾荷役など、企業はそれぞれ【得意としている業態】が必ずありますから、職業理解が足りないように思われてしまいがちです。
【地域職】なども企業選びの観点にはなりにくい。働き方が地域職であればどこでもいいのではないかととられかねません。
【事務職】といっても、総務や人事労務、経理、調達、労務安全、企画など、様々な職種があり、漠然としていて働いている姿が見えにくい。
では、どうすればいいのでしょうか?
今まで会社説明会やOB訪問をした企業の中で、
【言葉にならない「なんかいいなあ」】
という企業の共通点を見つけ出してください。
例えば、
【ナンバーワンの商品を持っている】とか、
【情報公開を積極的にしている】とか。
実例を挙げます。
【私は、会社選びの基準として、その会社の事業に興味が持てるかどうかを重視しています】
皆さんはどう思いますか?
この企業選びの観点ならば、業種に縛られなくていいですね。
【○○業界】に入りたいと言うことを企業選びの観点にしてしまうと、現在選考中の会社にその業界以外の会社がある場合、面接で選考中の会社名を訊かれても、言えないか立ち往生してしまうことになりますのでご注意ください。
2.企業認知の深まりが時系列で示されている
【学内説明会→インターンシップ→会社説明会】の流れで、企業認知の深まりが時系列で示されています。
これを読んだ人事は、【どんどんわが社に対する興味が深まってきたのだなあ】と思います。
企業の人事担当者は、エントリー者の中から入社したら活躍が期待される学生を【絞って】いきます。
【企業が絞る】=【学生の認識が深まる】、つまり、【共鳴する】関係になると、双方の思い入れが強くなります。
3.【公開情報】以外の情報が記載されている
【企業ホームページ】、【就活ナビサイトの企業ページ】、【会社案内】、【入社案内】などの【公開情報】は、企業側が【作った】ものであり、採用担当者も内容を熟知しています。
【公開情報】から【志望動機】を導き出す学生はとても多く、中には、一言一句入社案内に書かれている文章を志望動機にする学生もいます。
採用担当者と学生の【立場の違い】を理解してください。
つまり、採用担当側から見れば、
【何百人(何千人)のうちの一人】
学生の側から見れば、
【何十社のうちの一社】です。
それでは、せっかく考えた志望動機が【埋もれてしまう】ことになります。
【会社説明会】でしか話さない情報や【OB訪問】で得た情報は、
企業と学生を【一対一】の関係にしてくれます。
【会社説明会に参加することに意義がある】のではなく、【OB訪問をすることに意義がある】のでもなく、
【会社説明会やOB訪問で得られた情報を元に、自らが働く姿を想像する】
ことに意義があるのです。
説明会でしか話していない情報が志望動機に入っていると、採用担当は、【ちゃんと説明会の内容を聴いている】と思いますし、OB訪問で聞いた情報が志望動機に入っていると、【うちの会社のことを良く知ろうとしている】という意欲を感じます。
いずれにしても、【その会社を良く知り、自分の「できること」と照らし合わせている】ことに好感を持ちます。
4.働くイメージと過去の行動に対して共通点がある
企業の社風と学生の過去の行動、つまり、【してきたこと】、【出来ること】との共通点があると、採用担当者は【働く姿が想像しやすくなる】のです。
志望動機の項目ではなくても、自己PRや学生時代に取り組んできたことの項目でも記載できます。
履歴書にしてもエントリーシートにしても、面接にしても、内容の一つの項目だけで判断することはないので、
【全体を俯瞰して働く姿が浮かぶかどうか】
が重要です。
5.未来に眼を向けている
【内定を取るための履歴書・エントリーシート・面接】と、
【自分が働くための履歴書・エントリーシート・面接】とは、明らかに違いがあります。
働く姿が描けていると、採用担当もその姿を想像しやすい。
想像した姿が会社に合うか合わないか、判断もしやすいのです。
このように、ちょっとしたコツをお伝えしましたが、あくまでも皆さんに【合う会社】を見つけてもらいたいと思っています。
よりよい就職活動が出来ること、願っております。