スタッフブログ、水曜日担当の眉毛おじさんです。
現在就職活動中の学生の中には、公務員志望から転換し、企業への就職を目指している方もいると思います。
企業の夏秋採用の目的の一つは、志望転換した学生を採用することにあります。
なぜ、企業は民間就職に転換した学生を採用しようとするのでしょうか?
それは、とりもなおさず、【質の良い学生】を採用したいからにほかなりません。
公務員試験に取り組むくらいの基礎能力の高さ、つまり【地頭】の良さを求めています。
現在の企業の新卒採用は、採用人数を満たすために【レベルを落として】採用する企業は少数になっています。
自社の採用基準を満たす学生が残っている【可能性】があるというのが、志望転換した学生さんを採用する理由です。
また、公務員試験を受験のためには、それが国家総合職でも一般職でも、地方上級でも受験勉強と同じくらい勉強しなければならず、就職活動を並行して行うのは非常に難しいため、受験結果が出るまで就職活動をしない学生も多数。そして、残念な結果が出てから就職活動を開始します。
企業はそこに注目して、夏秋採用をします。
では、これまで就職活動をしてきた学生に比べ、志望転換組のほうが就職に有利かというと、そうではありません。
就職活動継続組の学生は、当たり前ですが、すでに【その企業で働く覚悟】ができています。
志望転換組の学生に見られる傾向として、【未練が残っている】か、【民間で働く覚悟】をもっているか、どちらかの学生さんが多い。
ここが【落とし穴】なのです。
【未練が残っている】学生は、企業側として採用に躊躇することが多いでしょう。
なぜならば、【公務員試験も教員試験も、来年も受験できる】からです。
入社しても、【試験を受けて辞めてしまうかもしれない】人を企業は採用はしたくない。
どんな経験の浅い面接官だったとしても、それくらいはすぐに見抜いてしまいます。
では、【民間で働く覚悟】をもった学生さんはどうでしょうか。
そのままでは企業側は採用に積極的にならないでしょう。
なぜならば、【民間】で働く覚悟ができていたとしても、【その企業】で働く覚悟ができていないからです。
過去、面接でこのようなやり取りをしました。
私 「公務員試験は残念だったですね。就職活動を始めることに迷いはなかったですか?」
学生 「きっぱりとあきらめました。今は民間に就職することしか考えていません!」
このやり取りを聞いて、どう思いますか?それほど違和感がないやり取りに見えますね。
盲点があります。
【民間】とひとくくりにされてしまうと、企業の面接官も【大勢の就職活動中の学生】と一緒にしてしまいます。
学生に【あなたの会社】と言ってもらえば、面接官も【うちの会社に入ってほしいあなた】という、一対一の関係になる可能性が高くなります。
公務員志望や教員志望から民間企業就職に志望を変えた学生には、
【その会社で働く覚悟】