スタッフブログ、木曜日担当の眉毛おじさんです。
この時期になると、学生から「【ワーク・ライフ・バランス】を大切にしたい」という言葉をよく聞きます。
どうも、学生だけではなく、一般的な認識として、仕事と人生は【対立するもの】という意識が強い気がします。
皆さんのご家庭も、【家庭に目を向けない父親】、【仕事人間の父親】像を体験している方が多いのではないでしょうか。
高度成長期から平成不況まで、好況の時も不況の時も、お父さん方は身を粉にして働きました。
寂しい思いをした皆さんが、【あんな父親にはなりたくない】と思うのも仕方がないと思います。
しかし、バブル期の昭和60年の年間総実労働時間は2120時間。平成11年の1848時間。令和元年は1669時間となり、年々下がっています。ただし、正社員の年間総労働時間は2000時間です。
製造業中心の産業形態から、ITを主力とするサービス業へ転換していますから、一概に労働時間が減ったとは言えませんが、皆さんの幼少期からは、確実に労働時間は少なくなっているといっていいでしょう。
その中で、各企業はしのぎを削って生き残りを図っています。
また、厚生労働省は過重労働を防ぐために、残業時間の割増賃金をアップし、残業時間抑制を図っています。
社員には、労働時間内でいかに効率的に仕事をするかが求められる時代になっています。
そういう時代背景があることを知った上で、【ワーク・ライフ・バランス】を考えてください。
また、【ワーク・ライフ・バランス】は労働と人生が対立する概念ではないと私は思っています。
【Life】の中に【Working Life】があるのであり、学生でも主婦でもサラリーマンでも、【Working Life】を持っています。
人生を豊かにするのは時間の【長さ】だけではなく、時間の【密度の濃さ】も関係していると思っていただきたい。
人生という時間は有限です。その密度を濃くできれば、人生が大きくなります。
「仕事があるから金がもらえ、家族が養えているのだ」
「家族がいるから仕事に集中できるので金がもらえているのだ」
というような、【ニワトリが先かタマゴが先か】のような議論に陥らないようにしていただきたいと思います。
より良い就職活動ができることを願っています。