キャリぷらスタッフブログ「全員正解」

キャリぷらスタッフのお仕事奮闘記。仕事は誰でも必ずできる!意識高くなくていいから仕事ができる社会人を目指します。

「仕事ができる人」とはどんな人?

スタッフブログ、木曜日担当の眉毛おじさんです。

学生からの質問で、
「眉毛さんが長い社会人生活で感じた、仕事ができる人ってどんな人ですか?」
と聞かれたことがあります。
なかなか難しい質問ですね。

そうですねえ。
私が尊敬している方は、年齢に関係なく全員が仕事のできる方です。
そうはいっても、皆さんには理解不能でしょう。

仕事ができるとはどういうことか、多少ですが解説します。
ハーバード大学のロバート・カッツ教授が提唱した、マネージャーに求められる3つの能力を分類した
【カッツの理論】、【カッツ・モデル】
と呼ばれる理論があります。

https://jinjibu.jp/f_management/article/detl/outline/804/
【出典:キャリアコンサルタントドットネット】

3つの能力とは下記のとおりです。

1. テクニカルスキル(業務遂行能力)
担当する業務を遂行する上で、必要な知識や技術を習得し駆使できる能力

2. ヒューマンスキル(対人関係能力)
仕事上の人間関係を構築する能力のことで、時と場合に応じた適切な会話、質問や傾聴、観察、立ち振る舞いを駆使できる能力

3. コンセプチュアルスキル(概念化能力)
仕事を取り巻く状況を俯瞰的、構造的、概念的に把握し、課題の本質を見極める能力

これらの能力は、
ロウアーマネジメント層(監督者層=主任・係長など)
【テクニカルスキル=ヒューマンスキル>コンセプチュアルスキル】
このマネジメント層に強く求められる能力は業務遂行能力と対人関係能力で、概念化能力はそれほど必要としません。
つまり、
「バリバリと正確に業務をこなし、お客様や上司・後輩と良好な関係を築き、信頼される人材」
が、仕事ができる人といえるでしょう。

ドルマネジメント層(管理者層=課長・次長など)
【テクニカルスキル=ヒューマンスキル=コンセプチュアルスキル】
このマネジメント層に求められる能力は、管理者として部下の上げた成績の合計が自分の成績になるので、部下の士気を高めるために、バランスのとれたスキルが必要になります。
つまり、
「部下を褒め、諭し、たまに叱り、信頼し、任せるところは任し、部下も自分も忌憚のない意見を言い合える関係をつくり、目標に対して意味づけをして信念を持って進む人材」
が、仕事ができる人といえます。

トップマネジメント層(経営者層=部長・本部長・社長など)
【テクニカルスキル<ヒューマンスキル=コンセプチュアルスキル】
このマネジメント層に求められる能力は、概念化能力と対人関係能力です。つまり、株主、得意先、仕入先、社員といった全てのステークホルダー(利害関係者)の期待に応え、会社の未来に思いを馳せ、会社の価値を最大化する能力が必要です。
つまり、
「見えない未来を見通し、会社に関わる全ての人に対し夢を与えられる人材」
が、仕事ができる人です。

それぞれのマネジメントレベルに応じて、仕事のできる人は変わってきます。

平社員のとき、バリバリと仕事をこなしていて、実務能力はすごく高いのに、管理職になったとたんに元気がなくなる人もいます。

伝統的な日本の会社の場合、総合職で採用するならば、マネジメント層が上がるにつれ、そのマネジメント層に就ける人数が絞られます。

ですから、新入社員に求める能力は、実際には、
【実務能力が高い】ことと【対人関係能力が高い】
ことが必須であり、出世する人は
【実務能力と対人関係能力が高い人の中から、概念化能力の高い人が選ばれる】
ことになります。

仕事ができる人はマネジメント層で変わるということをお分かりいただけましたでしょうか?

以前、【一流の社会人に会い、お話を聴く】という企画に参加したことがありました。

主催者の方の持論は、
【一流の社会人は謙虚である】
ということ。

私も激しく同意です。
付け加えるならば、一流の社会人は【真摯】です。

結論。
私が思う仕事ができる人は、
【目の前の仕事に真摯に没頭して取り組み、解決を図り、常に謙虚な人】
です。

ああっ。謙虚さが、欲しい(笑)

よりよい就職活動ができること、願っております。