キャリぷらスタッフブログ「全員正解」

キャリぷらスタッフのお仕事奮闘記。仕事は誰でも必ずできる!意識高くなくていいから仕事ができる社会人を目指します。

【就活アドバイス】面接Q&A 会社に合わせた自分を作っていいのか?

スタッフブログ木曜日担当の眉毛おじさんです。

先日、就職活動中の学生と話していたとき、面接の話になり、

【面接を受ける会社に自分を合わせていいのか?】
という質問を受けました。

そういう気持ちになるのは仕方がないと思います。

就職活動を続けるうちに、入社志望度の高い会社が見つかり、選考が進んでくると期待が高まり、【どうしても入社したい】という気持ちになるからです。

また、採用選考で【お祈り】が続き、いわゆる【持ち駒】が少なくなって焦ってきて、選考が進んでいる会社に対して、【どうしても一つ内定が欲しい】という気持ちになっている場合もあるでしょう。

いずれにしても、
【どうやったら内定が取れるか】
【どうやったら入社できるか】
という、
【方法論】
に陥っている状況になっているといえます。

就職活動に【唯一の正解があると思っている】行動ともいえます。

そういう状況に陥ると、その企業にあわせた人物像を作ろうとして、OB訪問のときの社員の行動を真似てみたり、口コミサイトの企業ページを見て、先輩の面接スタイルを読んだり、内定者のアドバイスを聞いて求める人物像を作ったりしてしまいます。

その企業に合った人物像を作ることって、本当にできるのでしょうか?

なかなか難しいと思いますし、人物像を作って、つまり、会社をだまして内定、入社したとしてもそれがいいとは限りません。

なぜならば、入社して欲しい学生は、【特定個人】だからです。

企業にはその【企業らしさ】があり、その企業に働いている社員が醸し出す共通した【雰囲気】があります。企業も【社風に合いそうな学生】を採用する傾向はあります。

しかし、それはあくまでも【特定個人】である学生の【特性】を見た上で、【社風に合いそう】かどうかを見極めようとしているのです。

企業に合わせようとしても、それが【唯一の正解】かどうか、また、正解があるかどうかも学生には解らないのです。

ですから、企業の採用担当者の方々は、
【自分を作る必要はありません。ありのままの姿をお見せください】
と言うのです。

学生の中には、
【ありのままの自分を見せてくれというから見せたらお祈りされた】
と言う人もいます。

【ありのまま】とか【素の】という言葉に惑わされてしまっているからでしょう。

では、企業が学生に求める【ありのまま、素のままの自分】とは、どういうものでしょうか?

【企業で業務をしている状態で、反復して現れやすい行動や言動】
と言えます。

皆さんの身体は【一つ】です。しかし、皆さんは【一つではない】。

【親と話している自分】
【兄弟と話している自分】
【小学校の友人と話している自分】
【中学や高校の友達と話している自分】
【大学の友人と話している自分】
【アルバイト先の店長と話している自分】
全て、違いませんか?

【コミュニケーションをとる対象が変わることで、行動や言動が変わることは当たり前】
なのです。

企業社会においても、上司、部下、得意先、取引先、株主など、対象が変わることで、行動や言動が変わって当たり前です。

例え話をします。

皆さんが【高級フレンチレストラン】に行くときと【ファミリーレストラン】に行くときは、同じ服装で行きますか?

また、【家族】で行くときと【彼氏・彼女】と行くとき、同じ服装で行きますか?

ワードローブやたんすの中をひっくり返して、【洋服を選ぶ】ことをしていませんか?

フレンチレストランに彼氏(彼女)と食事に行くのに、たんすの中にはTシャツとジーパンしか入っていなかったら、行くのをためらうか、行こうという提案もしないですよね。

就職活動も似たところがあります。

内定が出やすい学生の特徴の一つに
【引き出しが多い】
ことがあります。

【引き出しの多さ】とは、質問をすればするほど、色々な情報、つまり過去その学生が取った行動や言動や思考が次から次へと現れてくることを言います。

なぜ、内定が出やすいかというと、そういう学生は、
【様々な部署や業務で活躍している姿が見える(気がする)】
からです。

例え話でいえば、高級フレンチレストランに行く際、ワードローブの中にあるきっちりしたスーツやドレスがあり、それを選べるかどうか。ファミリーレストランに行くにしても、こざっぱりしたカジュアルな服装を選べるかどうかということになります。それを周りの人間に違和感を生じさせないかどうかが大切です。

つまり、【評価は自分以外の人間がする】のが企業なのです。
【選ぶ責任】は個人にあります。

選べるほど洋服を持っていないならば、買うか借りるかしなければいけません。

友達から借りる状態が【企業に合わせる】ということです。

実は、皆さんは、たくさん【引き出し】を持っているのです。

【引き出し】はたくさんあるのに、【引き出しに取っ手がついていない】状態なのです。

引き出しに取っ手をつけて引き出して、中の洋服を見つけることが【自己分析】です。

引き出しに取っ手をつける作業をするとき、【他人の力を借りる】ことが大切です。

取っ手を取り付ける正しい位置を知っているのは、実は【他人】なのです。

面接で見られるのは、【他人から見た自分】なのですから。

結論を言います。

もし、企業に自分を合わせたいと思う欲求に駆られたら、
【引き出しの中にある様々な自分の中から一つ選んで出す】
ようにしてほしい。

【様々な自分がある】ことを認めて欲しい。

よりよい就職活動ができること、願っています。