スタッフブログ、木曜日担当の眉毛おじさんです。
今回のテーマは【志望動機】。
多くの学生と話している中で、
【この会社の志望動機が書けない】
【面接で志望動機を自信を持って言えない】
という悩みの相談を受けることがたびたびあります。
確かに、学校指定の履歴書にも、多くの会社のエントリーシートにも、記入項目に志望動機があります。
自己PR、学生時代力を入れたこと、学業など他の項目は埋まっていても、志望動機だけ埋まらないでうんうん唸っている学生も多い。
第一志望の会社ならばともかく、ちょっと興味があったくらいの会社に対して、志望動機と言えるものがあるのか悩んでしまうのでしょう。
過去のブログでは、【志望動機】について、私はあまり言及してきませんでした。
就活マニュアルのようなことをなるべく書かないようにしていることも一つの理由ですが、主な理由は、
【一所懸命工夫をしても、志望動機の項目だけで差がつきにくいから】
【マニュアルが氾濫しているから】
です。
ネットでも就活本でも、【志望動機の書き方】を伝授する情報は氾濫しています。
就活中の学生は、一度はネット検索をしたり、本を手に取ったりのではないでしょうか。
自分に合う情報を見つけて、それに沿って記述していただければいいと思います。
突き放したような言い方ですね。
私も過去はそうでしたが、私の知己にしている人事採用担当の方の多くは、【志望動機】を皆さんが思うほど重要視していないのです。
面接で志望動機を聞くのは、最終面接に近くなればなるほど多くなります。
最初のほうではあまり聞いても意味がないから。
なぜならば、選考が進むにつれ、興味関心が深くなり、もっと知りたくなって企業研究して、入社意欲がさらに高まることがわかっているからです。
企業を志望した初期にその企業を深く知る情報を取るのは難しく、取れたとしてもホームページの公開情報や新聞記事、はては、【その企業の製品が好きだから】という【あこがれ】に偏ってしまいがちです。
その時点の志望動機は、選考が進むにつれ、【変わって当たり前】なので、意味が薄れてしまうのです。
かといって、【おざなり】に志望動機を書いてしまっていいという訳ではありません。
知名度の低い企業は、【よくぞ見つけてくれた】と思っていますから、【企業の認知経緯】を知りたいために、【志望動機】を聞くこともあります。
事前の企業研究で、ホームページなどでの公開情報以外を記述している場合、その学生さんの会社に対する【志望度が高い】ように見えます。
なぜならば、【その企業のためにかけた膨大な時間】が見えるからです。
また、志望動機には【学生の企業選びの志向】が垣間見える場合もあります。
その学生さんの志向から【その企業を選んだ】という【企業と学生の対等関係】にある志望動機は、実は読んでいてとても気持ちがいい。
いずれにしても、【志望動機は履歴書やエントリーシートの一部分】です。
志望動機が上手に書けたり話せたりした学生は会社で活躍するという統計データはありません。
どんなに立派な志望動機でも、会社で活躍する姿が浮かばなければ落ちます。
逆に、志望動機が稚拙でも、会社で活躍する姿が浮かべば選考に残ります。
採用担当や面接官は、履歴書でも面接でも【その人の全体】を見ようとしています。
それを理解して、【出来る限りのベストを尽くす】ことをしてください。
次回は、それでも志望動機が書けない学生に、多少、コツをお話しします。
よりよい就職活動が出来ること、願っております。