スタッフブログ木曜日担当の眉毛おじさんこと竹村です。
前回の続き。
飲みにケーションで社内事情に徐々に詳しくなり、社内における部署間の相関関係も見えてきました。
営業部門と工事部門の相克関係や、社長室と総務部の心理的距離の遠さ、事務系と技術系の温度差など、新入社員というニュートラルな立場で把握していきました。
今思えば、時間がゆっくり過ぎていった時代だったように思います。
当時の社長室のメンバーは5名、そのうち総合職は3名。
ほぼ毎朝、出社して業務を一通りこなすと、社長室長であるY専務の「じゃ、行くか」の一言で、Y専務、K次長、私の3人は席を立ちます。
向かった先は近所の喫茶店。Y専務の昔話やK次長の趣味の話、ゴルフ好きのY専務と私のゴルフ談義など、傍から見れば他愛のない話をしているように見えますが、そこで聞いた上司の経験談は、その後の社会人人生にとって大事なものだったと今は思います。どんな話に対しても興味を持って聞くことの大切さを学びました。
会話は、聞いているだけでは成り立ちません。「今日はいい天気だね」「はい…」では、そこで会話が途切れます。「今日はいい天気だね」に対し、「はい、そうですね。それに蒸し暑くなりましたね」と、おまけの一言を付けることで会話は進みます。
そういう社会人の会話を学んだのも、喫茶店でのひと時からでした。
話は変わりますが、今から30年以上も前、パソコンは存在していません。その代わりに会社に数台設置されている共有の業務用ワープロ機を時間予約して使っていました。当時、ワープロは数十万円もする高額なものだったのです。わずか30年で大きく時代は変化しました。
また、当時あった職種で、今はその会社からなくなった仕事がいくつかあります。
・トレーサー=設計図を書き起こす仕事
・電話交換手=代表電話にかかってきた電話を取り次ぐ仕事
これからも時代の変化により、なくなる職種は出てくるでしょう。
専門性を磨くということは、逆に汎用性も磨かなければ生き残れないとも言えます。
さて、入社して1か月、やっと私に仕事らしい仕事をするよう上司から指示がありました。
それは「社内報作成」です。
続きは次回。