キャリぷらスタッフブログ木曜日担当の眉毛おじさんこと竹村です。
前回の続き。
大学4年。学校に行く日はホテル研究会の部室に顔を出し、まじめに勉強をしなかった付けが回って卒業単位を取るために授業に出席し、その合間に都議会議員秘書のインターンをする日々が続きました。
同級生は就職活動にいそしんでいましたが、私は全く無関係に過ごしていました。
私の親も私の進路については口を出さなかったのが幸いでした。
そんな私が今、学生の就活支援をしているのですから面白いものです。
もしかしたら、その当時に就活をしなかったから、まっさらな気持ちで就活支援にあたれるのかもしれません。
毎年、親との確執で死ぬほど頭を悩ませる学生が相談に来ます。親に自分がしている就職活動、企業選びを否定されて、「もっと有名な会社を選べ」だの、「そんな知らない会社を受けてどうするんだ」などと言われ、自分に自信がなくなってしまった学生からの相談は少なくありません。
そういう親は、自分がやった就職活動における印象を今でも引きずっていることが多い。ちょうど私の世代が現代の親世代です。
そのころ、都市銀行は13行ありました。今はメガバンク3行とその他2行の5行しか存在していません。それくらい時代の流れは速いのです。
当時、IT業界という名前があったかどうか。コンピュータ業界と言っていたと思います。そういう時代の流れを知っているはずなのに、それを無視した発言をする親のなんと多いことか。
と、ひとしきり就活の話を述べましたが、それについては別の回でお話しします。
さて、都議会議員秘書のインターンですが、議員は2期目当選に向けて新規支持者の拡大、既存支持者のつなぎ止めに必死に動いていました。
私も議員の車を運転しながら、議員の将来の夢を聞く日々を過ごしていました。
インターンの期間中の大きなイベントは、東京湾納涼船を借り切って支持者を集めて運航したことです。
各地区の後援会の代表から支持された人の家に行き、内容を説明し、参加を促す仕事をしていました。
選挙区の住民の家に行くと、ほとんどの人が歓待してくれました。私の父親よりも年上の人たちが多かったので、若い人間と話をしたかったのだと思います。
だいたい、「近頃の若い者は」という話から始まって、それこそ1時間くらい今に上がって話を聞く日々が続きました。
悪い癖がつきました。「話を聞いているふりをする癖」が。
これを克服するのに膨大な時間を費やしました。
そんな生活が続いた中、大学卒業の時期が近づきました。
続きは次回。