キャリぷらスタッフブログ「全員正解」

キャリぷらスタッフのお仕事奮闘記。仕事は誰でも必ずできる!意識高くなくていいから仕事ができる社会人を目指します。

唯一生き残った私が語るキャリぷらの昔と今

 先日、香川出張の帰り、駅前のうどん屋にたなべあーと入った。

そこで黙々とうどんを食べていところ、ふとたなべあーがフォレスト・ガンプでいうと、お前がガンプで俺がダン中尉やな」と言った。

 

フォレスト・ガンプは超名作なので、みなさん知っているであろう前提で話を進めちゃいます)

 

今までの経験則から、(これは、お前はガンプみたいに不器用やけどこのまま走り続けろと言っているのか…?)と思ったが、念のため「どういうことですか?」と聞いてみた。すると、予想外の答えが返ってきた。

 

「つまり戦友ってことや」

  

それに対しての私の返事はこうだった。

 

「なるほど。。。……てか、ガンプのお母さんって賢いですよね。」

 

 

 

 

実はこの時、号泣してしまいそうだった。でも、昼時のうどん屋で人が多いなか、こんな所で突然号泣してはいけないと必死に涙を我慢していた。そしたら焦ってしまいものすごくトンチンカンな返答をしてしまった。

その夜思い出して泣けたし、正直これを書いている今もまた泣きそう。

 

たなべあーの言う通り、ガンプとダン中尉の関係性は、私とたなべあーの関係性によく似ていると思う。映画のストーリーと私たちの今までが重なって、泣けてくる。

これは戦場を生き抜いた人にしか分からない、やり切った人にしか分からない、「嬉し涙」なんだと思う。

 

そして、キャリぷらの今までの過程を「戦場」と例えるのは、決して言い過ぎではない。何なら、地獄絵図と言いたい。w

 

社会課題を解決する為に必要なインフラ(キャリぷら)を世の中に提供し続けること。それは、固定費は毎月200~300万かかり、学生も毎日死ぬほど訪れるけど、本当に金にならないということだ。(だから今まで誰もやってこなかったわけで)

毎日朝3時4時まで働き続けているのに、本当に金がなかった。

 

だから出張の移動はずっと夜行バスだった。ホテルにも泊まれないから基本は日帰り。どうしても宿泊が必要な時、たなべあーと隣同士でネットカフェに泊まったこともある。

ほんの一部の人だけが知っていることだが、東京勤務の私に住む家がない時代もあった。笑 (今だに心配してくださるみなさん、ありがとうございます)

 

でもこの2〜3年(しかも私が営業をしなくなってから)は、みんないつも新幹線移動で、そしていつもホテルに泊まっている。毎回新幹線で何ならインターン生も東京に連れてくる。最近は飛行機移動も当たり前になった。

おいおい、まじかよ、夜行バス体験しろよ、とも思ったけど、これは会社にとっては非常に喜ばしいことだと思っている。

でも過去の金のない時期を体験してるから、どうしても経費にはうるさくなってしまい、ここ最近社内での私のポジションは「ケチなデブ」だ。「えつこは経費にうるさい」はうちの会社の常識だったりする。そりゃあの時期を経験していたら経費にもうるさくなるでしょ、と思う。

 

また、金がないだけじゃなく、昔のたなべあーは今よりもかなり厳しかった。

朝3時~4時までフラフラになって働いているところに、さらにたなべあーからダメなところを言われ続け、そしてまた翌朝からも言われ続けた。

当時のたなべあーは、崖から突き落としてそこから自力で這い上がってこい、という感じで、そのうえ這い上がっているところにさらに上から岩を落としてくる鬼畜さだった。笑 

自分にとってはとにかく高い壁を乗り越えることを要求されていたから、それがまたしんどかった。

変に真面目で口下手で内向的な私はどんどん精神状態がおかしくなり、とにかくイライラして情緒不安定だった。

 

そんな環境だから、心身のどちらかを壊して辞めた人も何人もみてきた。これは主観だが、私が在籍している間に円満退社で辞めたのはたった1人、まきさんだけ。

私も恐らく3回程は鬱になっている。と思う。家から出られなくなり、その度にまきさんの元(キャリぷら東京)に行く、を繰り返し、環境を変えてもらってなんとか滑り込みギリギリセーフを何度か経験した。

とまあ、当時の私はたなべあーから見ても鬱で、私自身も自分のことを鬱だと思っていて。でも「私って今、鬱ですよね?」と言葉にするともう立っていられなくなりそうだったので、暗黙の了解でお互い言葉にはしない感じだった。

 

また、私がキャリぷらに入社した当時は、実はたなべあーもいろいろとあってどん底にいた。にも関わらず、鬱直前まで不安定になり、さらにストレスでブクブクと20~30kg太った私を抱えなければならず、物理的にも仕事的にもさらにどん底にいった。笑えないw やっぱり今振り返っても地獄絵図だと思う。笑

 

こうして振り返ってもやっぱり迷惑しかかけていないので、たなべあーから「戦友」と言ってもらえるほど貢献できたとは思えないが、でもそう言ってもらえたのは純粋に嬉しかった。

 

そして、ここまで書いて、いかに悲惨だったかしか書いていない気がするので、一つ補足させてほしい。

”スタートアップは90%が失敗する”と世の中的には言われている。

それほど成功率が低く、とてもしんどいことなのに、一度経験した人はまた別のスタートアップベンチャーに転職することも少なくないらしい。

私が入社したタイミングは創業してしばらく経った後だからスタートアップと呼べるか分からないが、その気持ちは痛いほど分かる。

なぜなら、会社が安定するまでの経験というのは、めちゃくちゃしんどい思いをしてもなお、また経験したいと思えるほどに面白い。言葉にできない程に感動することもたくさんある。

めっちゃくちゃしんどいが、あれをまた経験したい気持ちはよく分かる。

 

だから、そんな貴重なことを20代のうちに経験できて本当に良かった。だから今、ただの一会社員ではなく、自分事として仕事ができていると思う。

 

 

さて、そんなキャリぷら(日本キャリアセンター)は、過酷な期間を経て、今は第2の成長フェーズにきている。

てんも入ってから3年目になり、最近はまた新しい仲間たちも増えた。一緒に働きたいという声も増えてきた。会社もホワイトになり、朝の4時に帰っていたのが今は17時に帰ってジムにも行ける。収益も安定して事業も広がり、さらに顧客も増えた。

 

ここからのフェーズは、今までとはまた違った面白さや大変さがあるんだろうと思っている。

だから、「昔はこうだった」みたいなことばかりを言って足をひっぱるような人にはならないように気をつけたい。

 

ちなみに、先週たなべあーに今何か楽しいことがあるか聞いてみたら、社員が仕事ができるようになっていくのを見るのが今一番面白いと言っていた。

 

私個人はというと、昔からどの占いに行っても「28歳から一気に運勢が上昇し、31歳が最高の運気になる。何をやってもうまくいく」と言われてきた。なんと今が丁度その28歳なので、ここからどえらいことになると思う。というより、既になってきている気がする。

 

てんに「えつこさんは将来やりたいこと何ですか?」と先日聞かれて、答えられなかったが、私は元々から特にやりたいことはない。

ただ、「こうありたい」というのはあり、日本キャリアセンターに入社した当時思い描いてた「こうありたい」像はわりと今実現できていると思う。

 

だから次の「こうありたい」像を昨日考えた。

それは日本キャリアセンターを、フォレスト・ガンプでいう「ババ・ガンプ・シュリンプ社」にして、その後は海外で暮らしながら日本キャリアセンターの仕事をする。

たなべあーも再来年あたりには拠点を海外にすると言っているから、数年後に追いかけて私も拠点を海外に移す。(注:決して一緒に住むわけではない)

「来週ちょっとニューヨークでミーティングしませんか?」といった感じでたなべあーに連絡をして、本当にニューヨークで会う、みたいな生活ができたら面白そう。

「深夜に本町のコンビニでおでんを分け合っていたのが、今ではニューヨークでステーキ食べてますよ(ニヤリ」と言いたいだけだったりする。

 

今の自分たちからそんな生活は想像できないけど、今の生活も数年前の自分たちからは想像できなかった。だからあれを乗り越えた経験があれば、そんなもん余裕だと思える。

 

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