キャリぷらスタッフブログ「全員正解」

キャリぷらスタッフのお仕事奮闘記。仕事は誰でも必ずできる!意識高くなくていいから仕事ができる社会人を目指します。

暗記朗読スラスラ面接がこわい理由を二次災害も含めて解説part.1

前回の投稿では、
スラスラ話すだけが能じゃないよ。すぐに答えられてなくても、詰まったりしてもいいよ。
と、まー簡単に言えばそういうことを書きました。

tanabear.hatenablog.jp


今回は、なぜ暗記朗読スラスラ面接はこわいのか、その理由を書きます。
加えて、「暗記朗読スラスラ面接が引き起こす恐るべき二次災害」についても書いてみようと思います。
ここは毎年多くの学生がハマる落し穴です。自らを振り返りながらしっかりと理解して先に進めてください。


なぜ暗記朗読スラスラ面接がこわいのか?

理由1:
聴いていてなんとなくいやだから

びびった?抽象的すぎてびびったよね?
でもこれがすごいしっくりくるんですよ。だから最初に挙げとくね。このあと読んでいけば、「なんとなくいや」のメカニズムもわかるかも。

理由2:
口語ではなく文語で話すことによる違和感があるから

エントリーシート書いたり、そうでなくてもとりあえず書いてみたガクチカ(学生時代最も力を入れて取り組んだこと)やジコピー(自己PR)を読んで覚えるよね?そんでもってそのまま覚えたもの読む人が多い。これ口語じゃなくて文語なんですね。当たり前だよね書いてんだから。で、これは普段なら目から脳に伝達される言葉。言い換えれば耳から脳に伝達されるわけがない言葉たち。だからどことなく気持ちわるいし、理解されにくい。

例えば、「〜を食べ、」とか「〜をし、」とか聴いていて「、」が見えるよね。普段話すときはそんなこと言わないよね。こう言うと今度は「食べてー」とか「してー」とかいきなり友だちと話すような馴れ馴れしい感じになる人がいるからついでに言っとくけど、こんなとき口語、かつ丁寧に、の両方を実現するにはじゃじゃーん、「〜を食べまして」とか「〜しまして」などと言うのですよ。

ちなみに、この「まし」の2文字はいろんなシーンで大活躍してくれます。お手軽に丁寧な口語化が図れるマジックワードだから覚えておくと便利ですよ。

理由3:
質問と回答がズレるから

ズレますね。全文読もうとするんですよね、これ。覚えてるガクチカやジコピーを。聞かれた質問の答えに辿り着くまでの間、聞いてねーよって話が続く。もしくは、質問の答えのあとに、聞いてねーよって話が続いていく。聞かれたこと以外は答えるなと言ってるわけじゃないんですよ。関連性が担保されてないのがダメってだけ。質問の答えと、それ以外に余分に話す内容の関連性が。それでは意思の疎通がはかれてないと取られても仕方ありませんから。

例えばね、
仮に自己PRから一連の掘り下げ質問を経たのちに、
面接官からこんなふうに質問されたとしよう。

「他にも同じように『年齢問わず信頼関係を築いてく』というあなたの特性を発揮した経験はありますか?」

それに対して、こう答えたらどう感じるだろうか?

「私は学生時代、テニスサークルでの活動に力を入れました。大会運営委員として大学にある7つのテニスサークルで大会を企画しています。より多くの人に参加してもらい、参加者と運営の両方にとって意義のある大会にしたいと考え、事前の交流戦実施を提案しました。その結果、サークル間の親睦が深まり、400名以上の学生が大会に参加しました。また、交流戦を通じ、施設側との調整や連携面での課題を事前に把握し解決できたことで、運営側として大会当日は円滑に進めることができました。この経験から人を繋ぐ喜びと、課題把握の大切さを学びました。これからも私は自分の強みを活かし、チームの連携を深められるよう取り組んでいきたいと思います。」

あかんやろ?笑
そんなこと聞いてないわ!ってなるやろ?
暗記朗読スラスラ面接こわいやろ!?な!?な?笑

では、こう答えてみたらどうだろう?

「はい。あります。テニスサークルで大会運営委員をしていまして、参加する7つのサークルの学性たちと大会を行う施設のスタッフの方々と調整や連携を行う中でも発揮していました。やってみるとこちらが想像していることとは違うことがたくさんありまして、ときには失敗をしながら、それをひとつずつ一緒に解決していくことで信頼関係を築いていくことができました。余談ですが、信頼関係を築くためには単純な接触回数もそうですが、目標を達成するために何度も粘り強く確認していくことが大切なんだということを学びました。」

こちらのほうが質問にちゃんと答えてると思いませんか?
そのあとに、もしも、さらに詳しく質問されたら、最初に答えたほうの話をもとにして都度詳細を話していけばいいですね。

あとね、これは今回の本筋からは外れるけど、
できるだけ端的に質問に答えたうえで、次の深掘り質問にしっかりと答えていくほうが、より対話になっていいと思いますよ。

「はい。あります。テニスサークルで大会運営委員をしていまして、参加する7つのサークルと大会を行う施設のスタッフの方々と調整や連携を行う中でも発揮していました。」

というように、この辺りで一回終えてくれたほうが私的には好みです。
ここでは、丸読みすることで質問と答えがズレることが理解しやすいように、あえてズレてない回答を長めに書きましたけどね。
参考にしてみてください。

とにもかくにも、
質問と回答がズレるってどういうことかが理解できたと思います。

はい、ここまで読めば暗記朗読スラスラ面接がこわい理由はわかってきましたね。
まとめます。
なんとなく耳障りで、さらさらと流れるように文語を読まれるとほんとに内容までさらさらと流されていくから理解するの大変で、そのうえさらに聞いちゃいねーよという情報をたくさんブッ込まれてイライラするから暗記朗読スラスラ面接はやめよう、ということでした。

人事の中にはお経に聞こえる、という人さえいますよ。
ちなみに私は、学生が読みはじめると不思議と激しい眠気に襲われます。笑

さて、例文をはさみながら書いていくと思ったよりも長くなってしまいました。
暗記朗読スラスラ面接が引き起こすこわーい二次災害については次回の投稿で書くことにします。

それではまた次回お会いしましょう。
最後まで読んでえらかったね。
たなべあーでした。